理系院生の文系就活は不利じゃない!
理系院生の文系就活って有利?不利?
こんにちは、kokiです!
この記事では「理系院生の文系就活って不利」と書かれることもありますが、そのことについて私の経験から考えてみたいと思います。
尚、今回の記事で言及するのは、IT系の営業職についてです。
それ以外の業界・業種に関しては、私は受けていないので何も言えません。他の方の経験談などを参考にしていただければと思います。
要約
全く不利であると感じたことはありませんでした。以下に私の選考の通過率を記載しましたが、院生が不利であるとは一概に言えないのではというのが正直なところです。
ES、面接の二つの観点から、もう少し詳しく見てみたいと思います。
ESの観点から
院卒という学歴がハンデになるのならもっとESの通過率は低くなると思います。
ESの内容が良かったから、院卒というハンデを補えたのではないかと考える方もいると思います。ですが、私がESのエピソードに使っていたのは塾講師(メイン)、研究(サブ)というありきたりなものです(もちろん、読みやすさやオリジナリティを意識して構成や再現性などの工夫はしましたが)。ESの出来は良くて中の中~中の上でハンデを挽回できるほどのものではないと思います。
ESの段階で「院生」であることがハンデになることはないと思います。(むしろ、中の中の出来で通過していたことを考えると「院生」であることがアドバンテージになっているのかもと思ったり思わなかったり)
ESで意識していたこと
少しでも私がESの通過率を上げるために意識していたことを書いていきたいと思います。
ESの定番内容はこの3つですよね。特に私は「学生時代頑張ったこと」に苦労しました。
- 学生時代頑張ったこと
- 志望理由
- 自己PR
なんで苦労したかというと、特筆するようなエピソードがなかったからです。よくある留学経験もないし、部活やってもいないし。。院生として研究頑張るのは当たり前だし。。バイトは塾講師という超定番ものという(笑)。
私が気をつけていたこと、それは一言で言うと、【企業の人の読みやすさ、想像しやすさを意識する】です。
会社の方はおそらく何百、何千というESを読むことになるので、難解な文章や、話があちこち飛ぶようなものは切られてしまうだろうと考えたからです。
私が実際に具体的に実践していたことは以下の2点です。
- 構成をまず最初に考える
- 曖昧な表現をしない、具体的に書く
1.構成をまず最初に考える
これが一番大事だと思っています。読む方がスッとストレスを感じずに読むことができるか、それは構成次第だと思います。私は下に示すように話の展開のテンプレートを考えてそれに基づいてESを書いていました。(色々な就活サイトを見まくってESの構成を勉強しました。なので、すごくよく見る構成だと思います)
自己PRのエピソードの数はESの字数に合わせて変えていました。面接ではエピソードを複数聞かれることもあるので、ESに書かなくとも複数持っておくことをお勧めします。
また、個人的にですが、赤枠で囲ったものに関連性や共通性があるといいのかなと思います。読む人に一貫性を感じてもらえる気がしました。
2.曖昧な表現をしない、具体的に書く
ありきたりな塾講師というエピソードに独自性を出すために特に意識していました。上に示した構成でいう「課題設定」と「アクション」ですね。課題設定に関してはどんな分析をしたのかをしっかり具体的に書きました。具体的に方法論を書くことで、その人が問題に対してどう向き合い、取り組むのか伝えることができます。そうすれば、「この人が入ったらこういう業務で活躍してくれるかも」とイメージしてもらえると考えていました。
例えばですけど、単に
「こういう方法で教えたら成績が上がった」
と書くのではなく、
「担当外科目も含めテストの点数の推移をまとめたときに理科は停滞しているのに、数学は伸び続けている。数学担当の先生に話を聞くと問題演習のやり方や宿題の出し方が自分と大きく異なっていたため、教え方に問題があると考えた。数学のやり方を取り入れつつこんな方法をとったら成績が上がった。」
みたいな感じですかね。
面接の観点から
院生に対して、面接官は悪い偏見を持たれているのでしょうか。
経験としては、断じてそんなことはないです。むしろ、とても珍しがって興味をもってくれていました。
私はこれは”この上ないメリット”だと思ってます。珍しがってくれるということは、その分覚えてもらいやすいってことですからね。何百人という就活生の中で記憶に残るのは大きなメリットです。もちろん、記憶に残りやすいということは、悪い印象を持たれたらOUTですけどね。。。
面接で意識していたこと
そこで私が面接で意識していたことを書きたいと思います。
まず第一に、面接官が関心を持っているのは
「この人はどうして研究者にならずにわざわざ営業志望なんだろう」
です。
面接官のこの関心にいかに応えられるかが院生の内定のポイントだと思っています。
これを意識して私が徹底的に練っていたのは以下の項目を一つのストーリーのように完結させることです。
もう少し詳しく見ていくと、次に示すような順番で話していました。
【なぜ研究者にならないのか】について
1.自分の研究内容だとどの業界のどんな研究が適当なのか
2.自分はその業界、その研究にはどんな特徴があると考えているのか
3.その特徴では自分の~な軸に合わないから研究者はやめた
【なぜIT業界か】について
1.自分が考えているIT業界の特徴
2.その特徴が研究を活かす業界を諦めた自分の軸に合致していること
【なぜ営業職か】について
1.自分が考えている営業職の特徴、やりがい
2.その特徴が研究者を諦めた自分の軸に合致していること
【なぜ御社か】について
1.自分が調べた御社の特徴
2.自分のこれまで述べた軸に一番マッチしていること
(業界、業種を絞ると必然的に志望企業の特徴なんてほぼ同じになります。ですから、面接では「それ他社でも同じじゃない?」と聞かれたことも多々ありました。そのときは、「おっしゃる通りです。ですので、最終的にはこれまでお会いしたOBの方や面接官の方、会社の雰囲気などから自分に合いそうな会社様に入社しようと考えています」と答えていました。)
実際に面接官の方々から頂いたフィードバックには
- なぜ研究者にならないのか、またどうしてIT業界で営業職なのか論理的に説明できて、とても納得できるものであった
- IT業界の特徴をよく理解しており、IT業界を志望する理由も納得できるものであった
といったものを頂き、面接官の方々を納得させることができていたのかなあと思っています。
以上です!
うーん、何か書き忘れてる感がすごくある。。。
随時更新していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。